力の抜き方を、忘れていた。

体のこと肌のこと

「力を抜いてくださいね」✨

そう声をかけると、「はい!」と返事が返ってくる。

でも腕はピーンと張ったまま。肩はすくんだまま。
腕を少しぶらぶらさせると、肩まで一緒に揺れてくる。

本人は、力を抜いているつもりなのだ。

エステサロンを20年やってきた。
この場面を何百回と見てきて、あるとき気づいた。
これは緊張しやすい性格の話じゃない。

力の抜き方を、忘れてしまっているんだ、と。


深呼吸さえ、できなくなっていた

マッサージ中は呼吸がとても大切で、私はいつもお客様と一緒に呼吸をする。

「ゆっくり息を吸って——吐いて」

ところが、深い呼吸ができないお客様がいる。

無理に深く吸おうとすると、しんどくなってしまう。

ずっと緊張したまま生きてきた体は、「ゆるめる」という動作を知らなくなっている。
深呼吸の入り口さえ、閉じてしまっていた。


数年かけて、やっと柔らかくなる

だから私は、焦らない。何度も優しく声をかけ、信頼関係を積み重ねていく。
数ヶ月のこともあれば、数年かかることもある。

そしてある日、ふっと体が変わる瞬間がある。

腕を持つと、すとんと重さが手に伝わってくる。
呼吸がお腹の底まで届くようになる。

体が私と通じ合った、と感じる瞬間だ。


この瞬間が、30年続けてきた理由のひとつだと思っている。


自分を後回しにしてきた女性に共通すること

施術台の上で力を抜けない方には、共通点がある。
話を聞くと「忙しくて」「家族のことで」「仕事が」という言葉が出てくる。

体の不調に気づいても「これくらい大丈夫」と流してきた。

そうやって何年も過ごすうちに、体が緊張をデフォルトにしてしまう。

深呼吸ができないのは、弱いからじゃない。

それだけ長い間、自分に「頑張れ」と言い続けてきた証だと思っている。


体を整えるとは、自分を取り戻すことだった

体を整えることは、見た目を良くすることじゃない。

ずっと緊張しっぱなしだった自分に「もう大丈夫だよ」と教えてあげることだ。

今、肩に力が入っていませんか?呼吸、浅くなっていませんか?

まず、深呼吸を一回。それだけでいい。

「私も力の抜き方を忘れているかも」と感じたら、LINEで話しかけてきてください。

エステサロン歴20年の私が、一緒に考えます。

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