10年前のこと。
50歳で、サロンの経営から退いた。
新しいパートナーと、岡山へ移住した。
新しい生活、新しい関係を始めた。
子供3人は自立していたし、心配はなかったけど
子離れ、新しい環境、仕事のこと、これからのこと。
自分のことを優先することにも慣れていない。
期待と不安が入り混じっていたが
「楽しめる」と思っていた。
でも体は、正直だった。
だるい、疲れやすい、原因不明の吐き気
移住してしばらく経ったころから、体に変化が出始めた。
とにかく、だるかった。疲れやすかった。
そして、原因のわからない吐き気に何度も襲われた。
これは突然何度も起きるので本当に辛かった。
「環境が変わったから」
「慣れない土地だから」と思っていた。
でも一向に良くならない。
婦人科を受診すると、先生からホルモン治療を勧められた。
更年期の影響かもしれない、と。
「私にもいよいよ来たかな」
そのための血液検査をすると——まず出てきたのは、更年期ではなかった。
強度の貧血だった。
自分でも驚いた。
体のだるさや吐き気が、貧血からきていた可能性があった。
まず貧血の治療が始まった。
「いいこと」もストレスになると、知っていましたか?
あのころを振り返ると、体への負荷は相当なものだったと思う。
30年近く走り続けてきた経営をやめた。
新しい土地へ移住した。
10歳年下のブラジル人パートナーとの生活が始まった。
結婚は考えていなかったけれど、50歳という年齢で、それなりの覚悟が必要だった。
経済的な不安もあった。
楽しいことばかりじゃなかった。
でも、楽しいことでさえ——体にとってはストレスになる。
これは医学的にも言われていることで、
環境の変化はポジティブなものであっても、
体には「適応するためのエネルギー」を消費させる。
引っ越し、結婚、転職、子どもの独立——人生の節目はすべて、体への負荷になりうる。
50歳の私の体は、変化の波に、ついていけなかったのだと思う。
更年期と決めつけなかったことが、よかった
婦人科でホルモン治療を勧められたけれど、私はその治療を選ばなかった。
「まず貧血を治しましょう」という流れになったこともあるし、
自分の体と相談しながら、ホルモン治療をせずに今に至っている。
これは誰にでも勧める話ではない。
症状や体質によって、ホルモン治療が必要な方もいる。
婦人科への受診は、絶対に必要だと思っている。
ただ、私自身の経験として——
「更年期だから」と決めつけず、まず体全体の状態を丁寧に見てもらったことが、
結果的によかったと感じている。
だるい、疲れやすい、吐き気。その原因が更年期ではなく貧血だったように、
体のサインはひとつの原因だけとは限らない。
更年期は「症状」より「時期」で考える
今思うのは、更年期とは症状の名前というより「人生の転換期」だということだ。
ホルモンバランスが崩れる時期と、
人生の大きな変化が重なりやすい時期が、ちょうど40代後半から50代に集中している。
子どもの独立、親の介護、仕事の変化、パートナーシップの変化——。
体の変化と、環境の変化が、同時にやってくる。
だから余計に、しんどい。
だから余計に、自分のことが後回しになる。
あのころの私に言えるとしたら、こう言いたい。
体がだるいのは、弱いからじゃない。それだけ多くのことを、同時に抱えていたから。
まず、婦人科へ行ってほしい
「まだ更年期じゃないと思う」という方こそ、一度婦人科を受診してほしい。
だるい、眠れない、疲れやすい、気力がわかない——
それが更年期由来なのか、貧血なのか、自律神経なのか、自分では判断できない。
専門家に診てもらうことが、一番の近道だ。
そして受診と並行して、日々の体のケアを丁寧にしてほしい。
睡眠、食事、そして体を整えること。
自分の体に、向き合う時間を作ってほしい。
60歳の今、更年期症状に悩まされることはなくなりました。
あのころ一緒に悩んでいたお客様も、今は元気に新しいことに挑戦されています。
終わりじゃなかった。通り抜けた先に、ちゃんと明るい景色があった。
もし「最近体がおかしい気がする」「誰かに話を聞いてほしい」と感じたら、
LINEで声をかけてきてください。
エステサロン20年、更年期世代の女性の体と向き合ってきた私が、一緒に考えます。❣️
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