46歳から50歳まで、私は「しんどい」と言えなかった。
体調が悪くなることが増えていた。
夜眠れない日がある。風邪が長引く。
人間関係のトラブルがやけに辛い。
体重が少しずつ増えていく。
でも、更年期だとは思っていなかった。
「ストレスのせいだ」「忙しいから仕方ない」と思っていた。
それに——
婦人科に行くのは、もっとはっきりした症状が出てからだと思っていた。
ホットフラッシュとか、もっと「わかりやすい」症状が出てから、と。
セラピストなのに、自分がしんどいと言えなかった
当時、知人の会社のエステサロン部門を任されていた。
雇われ店長として、スタッフをまとめながら、
お客様に向き合う毎日だった。
それまでの自営業とは全然違った。
慣れない組織の中で、精神的に疲弊していった。
お客様は私より少し年齢が上の方が多く、更年期の話は聞いていた。
「最近しんどくて」「眠れなくて」——そういう声を、日々受け取っていた。
でも、私自身がしんどいとは言えなかった。
セラピストとして、サポートする側として、
「私も辛いんです」とは言えなかった。
スタッフ同士も同じだった。
みんな、それぞれにしんどかったと思う。でも誰も言わなかった。
孤独だった。
会社からは、それまでと同じように働くことを求められた。
それまでの経歴を買われて会社に入った。
目標としていた、それまでの売上を3倍にすることを達成した。
でも体は、少しずつ変わっていた。
その変化を、誰にも言えないまま、ひとりで抱えていた。
「我慢するもの」だと思っていた理由
今思えば、なぜ婦人科に行かなかったのか。
ひとつは「まだそこまでじゃない」という思い込みだった。
更年期といえば、ひどいホットフラッシュや、動けなくなるほどの不調——そういうイメージがあって、自分の症状はそこまでじゃないと思っていた。
もうひとつは、体調不良を理由に休むのは許されないという空気が、どこかにあったから。
「みんな通る道だから」「歳のせいだから仕方ない」——そういう言葉で、何となく片付けられてきた。
だから私も、自分に言い聞かせていた。
これくらい、我慢しなきゃ。
岡山に来て、やっと向き合えた
50歳で雇われ店長を退職して、岡山へ移住した。
精神的には、ずいぶん楽になった。
慣れない組織のストレスから解放されて、自分自身に戻った気がした。
辛かったけど4年間、いい勉強をしたと思った。
でも、そのころから原因不明の吐き気に何度も襲われるようになった。
今度こそ、と思って婦人科へ行った。
血液検査をすると——強度の貧血だった。
貧血の治療を受けたら、嘘のように楽になった。
あのとき、もっと早く行けばよかった。でも同時に思った。
なぜ私は、あんなに我慢し続けたのだろう、と。
症状は、人それぞれ
更年期について、サロンのお客様からたくさんのことを教えてもらってきた。
ホットフラッシュがひどい人、
とにかく眠れない人、気力がゼロになる人、
私のように吐き気が続く人、貧血が原因だった人
——症状は本当に人それぞれだ。
「これが更年期の症状です」という正解はない。
だから「私はまだ大丈夫」と思いやすい。
だから我慢してしまう。
でもそれは、社会が「更年期は我慢するもの」という空気を作ってきたせいでもあると思っている。
もっと早く「しんどい」と言えたら。
もっと早く婦人科に行けたら。
きっとそんな女性はたくさんいる。
「まだ大丈夫」は、危ないサインかもしれない
今、このメールを読んでいるあなたへ。
眠れない夜がある。
疲れが取れない。
気力がわかない。
体重が増えてきた。
風邪が長引く——。
「ストレスのせい」「歳のせい」で片付けていませんか?
我慢しなくていいです。
婦人科は、はっきりした症状が出てから行く場所じゃない。
「なんとなくおかしい」と感じたときに行く場所です。
しんどいと言っていい。助けを求めていい。
自分の体の声を、ちゃんと聞いてあげてほしい。
もし「誰かに話したい」と感じたら、LINEで声をかけてきてください。
更年期世代の女性の体と向き合ってきた私が、一緒に考えます。
▼ マルガリータ美穂 公式LINE https://site.margaritaa.com/line/



コメント