「冷え性?私はないと思う。手は温かいし」
そう言いながらサロンのベッドに横になったお客様のお腹に、そっと手を当てる。
ひんやり。
「え、こんなに冷たいとは思わなかった……」と驚かれることが、今も毎週のようにあります。
夏でも、体の内側は冷えています。
それも気づかないまま、何年も。
「冷えは万病の元」——この言葉の本当の意味
昔から日本に伝わるこの言葉。でも「なんとなく知っている」で止まっている方が多い。
冷えが体にとってなぜそこまで深刻なのか、少し整理させてください。
体温が下がると、血流が悪くなります。
血流が悪くなると、酸素や栄養素が全身の細胞に届きにくくなる。
免疫細胞の働きも鈍くなる。
ホルモンの分泌も乱れてくる。
その結果として現れるのが——
- 慢性的な疲れとだるさ
- 肌のくすみや乾燥、肌荒れ
- 便秘や胃腸の不調
- 頭痛、肩こり、腰痛
- 生理不順、PMS、更年期症状の悪化
- 気分の落ち込み、イライラ、不安感
これだけの不調が、「冷え」という一点からつながっています。
万病の元、という言葉は大げさではないのです。
夏冷えが特に怖い理由
夏の冷えは、冬の冷えより見落とされやすい。
外は暑い。汗をかいている。
だから「冷えているはずがない」と思い込んでしまう。
でも現代の夏は、冷えの要因だらけです。
冷房:オフィス、電車、スーパー、カフェ——1日中冷気にさらされる。
冷たい飲食:アイスコーヒー、冷たい麺、かき氷。内臓を直接冷やす。
薄着:おしゃれのために薄着でいる時間が長くなる。
内側と外側、両方から冷えているのが夏の体の実態です。
手が温かくても、油断できない
冷え性=手足が冷たい、というイメージがあります。
でも私が施術の中で最も多く出会う冷えは、「隠れ冷え性」です。
表面は温かいのに、
内臓——とくに子宮や腸のある下腹部——が慢性的に冷えている状態。
体の熱が表面に逃げてしまって、大切な内側まで届いていない。
確認方法はとても簡単です。
おへその少し下(下腹部)に、手のひらを30秒当ててみる。
ひんやりすると感じた方、それが隠れ冷え性のサインです。
おしりも冷たい方が多いですね。
冷えを放置することのリスク
「少し冷えてるくらい、大したことない」
そう思って10年、20年が経つと——体はかなり深刻なシグナルを送り始めます。
40代・50代に差し掛かったとき、
更年期の症状がひどく出やすい方の多くが、
慢性的な冷えを長年抱えていた、ということは施術の中で繰り返し感じてきたことです。
冷えは「放置していいもの」ではなく、「早めに気づいて整えていくべきもの」。
でも、焦る必要はありません。
体は正直で、ケアに応えてくれます。
今日気づけば、今日から変えていけます。✨
まず今日、できることひとつ
難しいことは何もありません。
今夜、お腹を温めてから眠ってみてください。
腹巻をする。
湯たんぽをお腹に当てる。
白湯を飲んでから横になる。
それだけで、明日の朝体の感じ方が少し変わるはずです。
冷えは万病の元。 だとすれば、冷えを取ることは、あらゆる不調への一番シンプルな入り口です。
あなたのお腹は今、温かいですか?
京都祇園、岡山、兵庫で数店舗のサロン経営を経て
岡山で自宅サロンを営むエステティシャン、マルガリータ美穂です。
20年以上・1万人超の施術を通じて感じてきたことを発信しています。
体のこと、更年期のこと、人生を整えていくこと——
誰かの「そういうことか」につながれば嬉しいです。
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