先日、お寺で坐禅の時間を過ごしたときのことです。
住職さんと少しお話をしていたとき、
ふと私の手を見てこう言われました。
触れていないのに「温かい手をしていますね」😲✨
驚きました。
でも住職さんはこう続けました。
「人の体に触れて仕事をしている人の手は、
やっぱり違うんですよ」
そのとき教えてくださったのが
「手あて」という言葉でした。
人は自然と手を当てる
昔から日本には
「手あて」という言葉があります。
痛いところがあるとき、
人は自然にそこへ手を当てます。
お腹が痛いとき。
頭が痛いとき。
子どもが泣いたとき。
誰に教わるわけでもないのに、
人は自然とそこへ手を当てます。
昔の人はそれを
「手当て」と呼びました。
薬や機械がなかった時代、
人を癒す方法のひとつが
「手を当てること」だったのです。
人は本来、
自分で体を整えようとする
自然治癒力を持っています。
傷ができても、
時間が経てば皮膚はふさがり、
風邪をひいても、
体は回復しようと働きます。
その自然治癒力をそっと助けるもののひとつが
人の手の温もりなのかもしれません。
触れることの力
私は長年、
人の体に触れる仕事をしています。
エステの施術で
お客様の肩や背中、顔に触れると、
その方の疲れや緊張が
手から伝わってくることがあります。
そして施術が終わる頃には、
呼吸が深くなり、
顔色がやわらぎ、
表情が穏やかになっていきます。
その変化を見るたびに、
触れることには
思っている以上の力があるのかもしれない
そう感じます。
温かい手で触れると
体は安心し、
呼吸が深くなり、
巡りがよくなり、
力が抜けていきます。
体が安心するとき、
人の自然治癒力は働きやすくなるのです。
自分にも「手あて」
忙しい毎日の中で、
私たちは自分の体を後回しにしがちです。
でも本当は、
疲れたとき
眠る前のひとときに
胸やお腹に
そっと手を当てるだけでも
体は安心します。
「大丈夫」
そんな気持ちで
自分に手を当ててみてください。
人は本来、
自分で体を整える力を持っています。
手あては、
その力を思い出させてくれる
とてもやさしい方法なのかもしれません。
住職さんが言った言葉。
「温かい手ですね」
その一言が、
自分の仕事と手の意味を
あらためて考える時間になりました。



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